
退職金1500万円をどう使うか
退職後、手元に残った1500万円の退職金。このお金をどう使うかは、老後の暮らしに直結する大きな判断です。
私はこのお金で、「住宅ローンを繰上げ返済する」か、「投資に回す」か、真剣に悩みました。
我が家の住宅ローンの状況
- 残債:約1,000万円
- 返済期間:残り10年
- 金利:1.0%(固定)
このまま返済を続けても、総利息は約53万円ほど。
「じゃあ一括で繰上げ返済してしまえば、利息を丸ごと節約できるんじゃない?」
そう思うのが普通でしょう。でも、ここには見落としがちな落とし穴もあります。
繰上げ返済のデメリット
- 一度に1,000万円を使ってしまうと、手元資金が大きく減る。
- ローンを完済しても、その分現金がなくなるので、急な出費に対応できなくなるリスクがある。
- そして何より、一度返したお金は二度と戻ってこない。
万が一お金が必要になったとき、「やっぱりローンの分、返してくれ」とは言えないのです。
ローンというのは、低金利でお金を借りられている状態でもある。
それをわざわざ全部返すのは、ある意味「安く借りてる資金を手放す」ことでもあるのです。
投資すれば、もっと増える?
一方で、私には非課税で運用できる「新NISA」という武器がある。
たとえば、1500万円のうち年間360万円をNISA枠でインデックスファンド(全世界株式=通称オルカン)に投資していった場合、
仮に**年利回り7%**で運用できたとすると、10年後にはどうなるか?
結果:約2,100万円になる(元本1,500万円 → +600万円)
これは、住宅ローンの利息約50万円を超えるどころか、10倍以上のリターンです。
リスク vs 安心感
もちろん、投資にはリスクがあります。
暴落する年もあるし、元本を割ることだってある。
でも、逆に1%でしか減らない住宅ローンの金利を嫌って、年7%で増えるチャンスを手放すのも、機会損失では?
一方で、ローンを完済するという安心感もまた、お金には代えられない価値があります。
特に、家族を守る責任ある立場としては、「借金ゼロ」という状態は心理的に大きい。
↓まとめてみました

私の結論
私は、**「繰上げ返済せず、NISAを活用して運用する」**ことを選びました。
ただし、現金もある程度残し、生活防衛資金+教育資金は確保した上での話です。
資産を守ることと増やすこと、両方を見据えた判断でした。
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